pub:2016.7.29/upd:2016.8.6

モチベーション論の学説まとめ

やる気が続かないだって?

モチベーションの低下は古くからの課題であり、これまでも多くの人が取り組んできた。

各学説はおおまかに欲求説と過程説にカテゴライズされる。以下紹介していく。

欲求説

モチベーションの源泉は「欲が満たされないこと」と置いているモデル群。古典的で素直なものが多い。

階層欲求説

5段階の欲求として有名な理論。「上を目指す」「より良い状態を目指す」というパラダイムから作られたモデルであるため、ビジネス書や啓発本と相性が良い。

  • 代表的提唱者 : アブラハム・マズロー

XY理論

欲求段階説を経営手法の分析に応用した理論。

X理論は「人間は放っておくと仕事をしなくなる」という前提を置く。アメとムチによってモチベーションを引き出すスタイルの経営の理論的基礎となる。

Y理論は「人間は自ら行動し、進んで問題解決をする」という前提を置く。職権の充実によってモチベーションを引き出すスタイルの経営の理論的基礎となる。

  • 代表的提唱者 : ダグラス・マクレガー

ERG理論

人間は生存欲求(Existence)、関係欲求(Relatedness)、成長欲求(Growth)によってモチベートされるというモデル。

  • 代表的提唱者 : アルダファー

2要因説

人間には動物的欲求と人間的欲求の2種類の欲求が存在し、動物的欲求の充足が不満足の解消につながり、人間的欲求の充足が満足感につながるというモデル。動物的欲求は衛生要因とも呼ばれる。

  • 代表的提唱者 : フレデリック・ハーズバーグ

達成動機説

欲求には、達成欲求、権力欲求、親和欲求、回避欲求が存在し、それぞれに違ったアプローチをとって満たしていくことが有効になるとするモデル。

  • 代表的提唱者 : デイビッド・C・マクレランド

過程説

欲求説のパラダイムでは説明できないモデル群。すなわち、なんらかの欲求が満たされればモチベートされるという形に重きを置かないもの。

目標設定説

「目標の明確さ」と「創意工夫の余地」がモチベーションを生むとするモデル。
近年、目標設定がモチベーションが生むことは脳科学的に実証された。

  • 代表的提唱者 : ピーター・ドラッカー

公平説

「貢献と報酬のバランス」がモチベーションを生むとするモデル。
バランスを重視するが、「何を貢献・報酬とするか」や「適切なバランスをどこにとるのか」は常に個人的な問題であり、自分でもわからないことも多い。

さらに、それらは時とともに変化していくものでもあるので扱いは難しい。

  • 代表的提唱者 : アダムス

期待説

「報酬獲得の確実性」と「報酬の価値」がモチベーションを生むとするモデル。
簡単に大きな報酬を得られるとき、モチベーションが極大になるという考え方。経済合理的で状況が単純な場合に使いやすい。

最近は行動経済学の入門書などでよく槍玉に挙げられている。

学習説

「アメとムチのバランス」がモチベーション(?)を生むとするモデル。
トリッキーな考え方。アメとムチを駆使することで”好ましい行動”を学習させて、好ましい行動をとる状態にあるということをモチベートされた状態とみなす。明確に”好ましい行動”を定義可能な場合に使いやすい。

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