pub:2015.4.18/upd:2017.1.22

ソフトウェアの非機能品質の国際規格、ISO9126とは?

6つの品質特性と、21の品質副特性

ISO9126は「ソフトウェアの品質を高めたい」「品質のよいソフトウェアを選びたい」といった課題に対して、標準的な評価の観点を提供している。個人的には、仕様の作成時の統制語彙としても利用している。

よく参照するISO規格がいくつかあり、番号を混同する事が何回かあった。
「拒(9)否(1)ブー(2)ム(6)。ソフトウエアの品質評価」の語呂合わせを作ってからは混同はなくなった。

なお、各特性を高い水準で満たしていても、「品質が高い」と判断できるだけのことである。
なお、「ユーザに求められているもの品質」は、一般に「ソフトウェアの用途」と「ソフトウェアの目的」のそれぞれの次元において検討することができる。
以下まーく氏のコメントからマージ。

  • ISO9126は、用途についてはユーザーが求めているものを定義するテンプレートとして使うことで役に立てることができる
  • 目的についてISO9126は、機能性の合目的性でカバーする

6つの品質特性

ISO09126は以下の6つのソフトウェアの品質特性を定めている。
またそれぞれの品質特性が、より具体的な品質副特性を定めている。

  • 機能性(英:functionality)
  • 信頼性(英:reliability)
  • 使用性(英:usability)
  • 効率性(英:efficiency)
  • 保守性(英:maintainability)
  • 移植性(英:portability)

「機能性」に区分された品質副特性

機能とその特性に影響する特性群。

  • 合目的性(英:suitability)
  • 正確性(英:accuracy)
  • 相互運用性(英:interoperability)
  • 機密性(英:security)
  • 標準適合性(英:compliance)

「信頼性」に区分された品質副特性

特定の状況がある時間連続したときに、ソフトウェアがどの程度機能するかを示した特性群。

  • 成熟性(英:maturity)
  • 障害許容性(英:fault tolerance)
  • 回復性(英:recoverability)
  • 標準適合性(英:compliance)

「使用性」に区分された品質副特性

利用するのにかかる手間などに影響する特性群。

  • 理解性(英:understandability)
  • 習得性(英:learnability)
  • 運用性(英:operability)
  • 注目性 (英:attractiveness)
  • 標準適合性(英:compliance)

「効率性」に区分された品質副特性

ソフトウェアの性能やそれに要するリソース量に影響する特性群。

  • 時間効率性(英:time behaviour)
  • 資源効率性(英:resource behaviour)
  • 標準適合性(英:compliance)

「保守性」に区分された品質副特性

何らかの変更を加えるのにかかる手間に影響する特性群。

  • 解析性(英:analyzability)
  • 変更性(英:changeability)
  • 安定性(英:stability)
  • 試験性(英:testability)
  • 標準適合性(英:compliance)

「移植性」に区分された品質副特性

別の環境へのソフトウェアの移行可能性に影響する特性群。

  • 環境適応性(英:adaptability)
  • 設置性(英:installability)
  • 共存性 (英:co-existence)
  • 置換性(英:replaceability)
  • 標準適合性(英:compliance)

REFERENCE

2 responses to “ソフトウェアの非機能品質の国際規格、ISO9126とは?”

  1. まーく says:

    各特性を高い水準で満たしていても、「品質が高い」と判断できるだけのことである。ソフトウェアが実現する機能が「ユーザに求められているものであるか?」とは本質的には無関係であることに注意

    とあるが、「ユーザに求められているものであるか?」の解釈にあわせた注釈があった方がよいのではないか?

    ①用途についてであればユーザーが求めているものを定義するテンプレートとして使うことで役に立てることができる
    ②目的についていっているのであれば、機能性の合目的性でカバーしている

    • w256 says:

      個人的な勉強ノートの代わりにつけている本ブログですが、本記事は思いの外閲覧もされているようでして、
      ある程度責任を持った発信を行っていきたいとも考え始めているところでのご指摘で、大変ありがたいです。

      マージしてみました。
      少しでも誰かのお役に立てれば良いと思っています。

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