pub:2015.7.15/upd:2016.7.27

地域経済統合度 : 5段階の水準

元世界銀行のコンサルタント、ベラ・バラッサの基準

5段階の統合度評価基準

ベラ・バラッサ(Béla Balassa)によれば地域経済統合の程度はSTEP1からSTEP5へと進行する。以下各段階の概要を示す。

STEP1 自由貿易協定(FTA)

域内貿易の関税・輸入割当を撤廃もしくは削減する協定が結ばれた状態。特定の品目に限定して適用されることもある。域外貿易については規定しない。

STEP2 関税同盟

域外に対して共通の関税政策が取られている状態。

STEP3 共同市場

域内の生産要素などの移転の自由が確保されている状態。

STEP4 経済同盟

域内の金融政策や財政政策が協調されている状態。

STEP5 完全な経済統合

域内が経済面で完全に統合的に管理された状態。

2015年現在の地域経済統合の例

欧州連合(EU)

通貨統合を経て政治的な統合も進行しつつある。STEP4とSTEP5の中間の統合度と見なされている。

北米自由貿易協定(NAFTA)

カナダ、アメリカ、メキシコ間のFTA。STEP1とみなされている。

ASEAN自由貿易協定(AFTA)

ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア間のFTA。STEP1とみなされている。

経済連携協定(EPA)

日本がシンガポールやメキシコなどと提携しているEPAは、FTAではない。よって、ベラバラッサの基準によれば、地域経済統合状態にあるとはいえない。

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