pub:2017.11.4/upd:

【読書カード】論文作法 調査・研究・執筆の技術と手順

ウンベルト・エーコの論文作成論。気になった部分の書抜とメモ。

なぜ論文を作成しなければならないのか?論文とはいったい何なのか?

p4より

どうしてそんなに時間がかかるのか? それは独創的な研究をしなければならず、そのためには、そのテーマについて他の研究者たちが述べたことを知らなければならないし、しかもとりわけ大事なことは、他人がまだ言わなかったことを“発見”しなければならないからだ。

学位取得後も論文はどのように役立つか?

p9より

  1. 具体的なテーマを探し出す
  2. 当のテーマに関する資料を収集する
  3. 資料をきちんと整理する
  4. 収集した資料に照らして、テーマをゼロから検討しなおす
  5. 先行の諸考察全体に有機的な形を付与する
  6. 論文を読む者がそこに書かれている意味を理解できるように、またできれば、読み手が自らそのテーマを再考するために同じ資料を繙くことができるようにする

論文のテーマは、これに要する作業経験ほどに重要ではない。

モノグラフ的論文かパノラマ的論文か?

p14より

例えば 地質学というテーマはあまりに広すぎる。地質学部門として火山学でもやはり広範すぎる。メキシコの火山なら、よい練習とはなり得ようが、やや浅薄だ。さらにもっと限定した方がより価値がある研究をもたらすだろう。ポポカテペトルの歴史といったように。僅かな年数に関係した、もっと限られたテーマなら、パリクティンの出現と仮性硬直となろう。

歴史的論文か、理論的論文か

p18より

学位志願者が、神の問題とか、自由の定義とかを僅か数ページのスペースで解決できるものと思い込むからである。私の経験から言えば、この種のテーマを選んだ学生はほとんど決まって、学問的研究よりも抒情詩に近い論文、評価に値する内的組織づけもない、ごく短い論文を書くのが常である。

科学性とは何か?

p35より

  1. 研究が問題にするのは、はっきり認識できる対象、しかも、他人によってもはっきりと認識できるように規定された対象である
  2. 研究というものはまだ言われなかったことをいうべきであり、あるいはむしろ、すでに言われたことを別の視座から再検討すべきである

作業仮説としての目次

p131より

論文を書き始めるためになすべき最初の事柄の1つは、表題、序説、最終目次を書くことである。

p132より

君の論文でも同様である。作業計画を立てたまえ。この計画は暫定的な目次の形を取るだろう。この目次が要約をなしていて、各章ごとに短い概要をつけてあればなお結構。

REFERENCE

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